『純連~唯一無二のハードコア味噌ラーメン~』
オレが在籍したTHE YELLOW MONKEYは、最長で1年間に113本のロングツアーをやったほどの所謂“ライヴバンド”。おかげで全都道府県でステージに立ったし、大都市では1ツアーで何公演もライヴするような状況だった。これだけの本数のツアーをしてニッポン全国を廻ると、様々なメディアのインタビューでは必ずと言っていいほど「ツアーではどちらのどんなモノが美味しかったですか?」的な質問をされる。やはり『食』っていうのは万人共通の話題なんだろうな…
今回は『ガチめん!(汁もの篇)』ってことで、1つに絞るのは絶対無理だけど、<ツアーで衝撃的だったガチめん>を敢えて1つだけ紹介しよう。
ガチなラーメンマニアではないが、ガキの頃からラーメンなら味噌が一番好きだったオレが完全にノックアウトされたのは、ご存知・札幌の名店『純連』の味噌ラーメンだ。名付けて<ハードコア味噌ラーメン>。
最初こそ超濃厚なスープに驚嘆したが、食べ終わる頃にはカンペキに虜虜。スープの表面にラードが層になっていて最後まで超こってりアツアツ。これぞ北の大地で愛される所以だろう。黄色めで太めなちぢれ麺もメンマもチャーシューなどの具材も全てオレ好みだ。20年ほど前に初めて食べた衝撃が忘れられない。メンバー全員でメロメロになり、「純連の味噌ラーメンみたいなバンドになりたい!」っていう迷言まで飛び出した。
以来、オレの不動のNo.1味噌ラーメンの座に輝いている。味噌好きなので当然他のお店でも美味しい味噌ラーメンを何度も味わったが、『純連』はもう完全に別格。腹持ちがハンパない。ラーメンとはいえ重厚な“ごちそう”なのだ。
実は味噌だけでなく醤油も塩も絶品で、おまけにチャーハンも超美味。地元の常連の方々は味噌に限らずいろいろ食べている。オレも全種制覇!(笑)何もかもが濃い目で旨いのだ!どれも物凄くレベルが高いのである。
ちなみに『純連』と書いて『じゅんれん』と読む店と『すみれ』と読む店があり、ご兄弟が経営する別のお店。オレはどちらでも食べたことがあるし、その実のお母さんが経営する『道』というお店も食べたことがある。今や『純すみ系』と呼ばれる超濃厚味噌ラーメンのジャンルがあるほどで、東京にも支店や暖簾分けして独立した別のお店があり、時々食べに行く。でもやっぱり寒い季節の札幌で味わう『純連』の<ハードコア味噌ラーメン>こそ超絶品だ。